エンコウソウ (キンポウゲ科)
Caltha palustris L. var. enkoso H.Hara (RANUNCULACEAE)
湿地などに生える多年草。ミズバショウの近くに生えていることもあるらしい。
リュウキンカ(C. palustris)の変種扱いの種で、リュウキンカととても良く似ている。
主な違いは、リュウキンカの花茎が立つのに対し、エンコウソウは横に這うこと。
ちなみに、エゾノリュウキンカ(C. fastulosa)にも似ているが、雌しべが15本あること、また全体的に大きい点、リュウキンカ同様に花茎が立つ点が異なる。ちなみに、エゾノリュウキンカは別名・ヤチブキとも呼ばれ、葉の雰囲気がフキに似ており、北海道では春の山菜として食べる人もいるとか。
リュウキンカの仲間(変種レベルという意味で)はアジア、ヨーロッパやアメリカにもいるそう。属内で形態が似ていること、環境による種内変異から、分類が難しそうなグループではあるようです。
葉がキンポウゲ科らしくありませんが、花はなるほど、雄蕊が多数あって、いかにもキンポウゲ科らしいです。